Achievements 業績

研究についてResearch

消化管グループ

当グループでは、臨床的な研究や、消化器癌の遺伝子・細胞レベルの実験がん薬物療法に関する基礎的な研究を行っています。臨床研究では治療を行った患者さんのデータベースを用いて、予後や薬物治療の感受性に関する研究を行っています。JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)やKSCC(九州消化器癌化学療法研究会)等の多施設共同臨床試験に積極的に参加しています。基礎研究では手術検体を用いた免疫染色やゲノム解析、細胞株やマウスを用いた実験を行っています。血中循環腫瘍細胞の研究、シングルセルシークエンスを用いた腫瘍微小環境の研究、腫瘍内マイクロバイオームの研究、がん免疫の研究、薬物耐性メカニズムの解明等の様々な研究を行っています。
新たな治療法やバイオマーカを発見し、最適な治療選択を提供できるよう日々研究を行っています。

肝胆膵グループ

肝臓・膵臓・胆道とそれぞれの領域に特有の病態や疾患に応じた診療改善を目的とした臨床研究や、病態解明を目的とした基礎研究あるいは基礎から臨床への橋渡し(トランスレーショナル)研究を行っています。
特に悪性腫瘍については、肝胆膵いずれの領域の悪性腫瘍も難治性であり、研究を通してそのような悪性腫瘍の進展機序の解明、新たな治療薬開発、既存の抗腫瘍薬の効果予測因子の探索などが研究の大きな目的となります。

臨床研究
肝臓領域では、肝切除を行う上で肝予備能の評価は安全性を確保する上で極めて重要な課題です。切除量が大きく危険な手術は、門脈塞栓による残肝予備能の向上を図り手術の適応拡大を拡大し、我々独自の機能的な残肝予備能評価を行い、手術の安全性を高める工夫を行っています。肝硬変、門脈圧亢進症に伴う病態に対して、脾臓摘出や部分的な脾臓塞栓術に関する研究に取り組んできました。肝臓・膵臓・胆道領域におけるロボット支援下手術や、腹腔鏡手術を積極的に勧めていることから、そのような手術の安全性・有用性を検証し報告してきました。多施設共同研究も積極的に参加もしくは主導し、新たな知見の取得を目指しております。

基礎研究(トランスレーショナル研究)
肝癌・膵癌・胆道癌といった悪性腫瘍において、治療抵抗性のメカニズム解明や、新規治療戦略の開発を目指して研究を行っております。基礎研究室とも密に連携をとって共同研究を行いながら、大学院生を中心として実験を行い、様々な研究成果をこれまで報告してきました。近年消化器領域でも固形癌において免疫を利用した治療開発が進み、このような時代の趨勢も重要視しながら新たな研究に挑戦しております。

英文論文Publications

学会発表Presentations